アグロフォレストリー

 アグロフォレストリー(AGROFORESTRY)とは、農地に樹木を植えて、樹の間で農作物を栽培する、 農業と林業を組み合わせた技術のこと。

農林複合経営、森林農業などとも呼ぶようです。

 

 目的は山地農民の収入向上と森林の再生、山の治水能力の向上。南シャン州は、森林伐採が深刻な問題となっています。ミャンマー政府も森林破壊について問題意識を持っており、政府なりに行動は起こしているようですが、必ずしも十分とは言えないのが実情です。

 

 SIAとしては、森林を増やすことも重要なことですが、環境問題はまず地域に暮らす人々の生活の安定がなければ難しいと考えています。  

そこでアグロフォレストリーです。

 

 主に収益性の高い農産品を見込める樹木を植えながらその間にも農産物を植えていくことにより、農業収入を増やしつつ土地を痩せにくくする。勿論材木としての樹木も植えることで林産品の収入も期待できます。SIAは現地に土地を持っていますので、昨年からモデルプランとして農地に収益性の高い農産品を見込める樹木を植えるということを始めていました。

 

 この活動が2011年、ミャンマー森林局に認められ、モデル地域として政府に認定されました。

政府公認の事業となった今、SIAの正式プロジェクトとしてご紹介させていただけることになりました。

 
 南シャン州の山地に広がる農地。
まだ小さいのでよく見えませんが、
ここに収益性の高い樹木が植えられています。
実は既に800本もの樹木が植えられています。
現地スタッフのミンカエ君の
努力のたまものです。
 
 2011年に植えた樹木。
ユーカリやオーク、ジャックフルーツや茶、マンゴーなど。
目的は換金作物の収穫や治水能力の向上、CO2削減など様々。

 森林局が森林増加のために提供する樹木はオーク、
ユーカリ、さくらんぼなど、シャン州の土壌に合った
樹木となります。

 

2013年8月、2014年8月に日本大学のスタディツアー参加者の方たちが新たな植林を行ってくれました!